株式会社AIGIAのスイング解析システム（AIGIAシステム）について考える

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2023年9月30日

株式会社AIGIAのスイング解析システム（AIGIAシステム）について考える

ニューゲートゴルフです！

早速ですが、みなさんは株式会社AIGIA（株式会社エイジア）という会社のAIGIAシステム（エイジアシステム）をご存じですか？

おそらく多くの方が「何それ？？」と疑問に思うと思います。

はっきり言います。

このシステム、めちゃくちゃスゴイです！

何がすごいの？

と思った方はぜひ最後まで読んでみてください！

株式会社AIGIAとは？
AIGIAシステムについて
まとめ

株式会社AIGIAとは？

株式会社AIGIAの会社概要についてみてみましょう。

会社名	株式会社AIGIA
本社所在地	東京都港区新橋4-19-4
代表取締役会長	中居英治
代表取締役社長	石橋泰寛
代表取締役CEO	南文陽
取締役	丸山茂樹、米倉和良、大木隆生、長谷川康一
設立	2016年11月2日
資本金	6億800万円(資本準備金含む)
事業内容	運動を科学するシステム開発事業
ホームページ	https://aigia.co.jp/

注目すべきはまず取締役。

なんと、あの丸山茂樹プロや、米倉和良プロが取締役に入っているではありませんか！

特に、丸山茂樹プロは国内メジャーで何度も優勝している日本の中でも有数のトッププロです。

経歴は以下の通りです。

〇丸山茂樹プロ

生年月日	1969/09/12	プロ転向	1992年
出身地	千葉県	身長/体重	169cm/73kg
国籍	日本	出身校	日本大学
通算勝利	日本 10勝 (国内メジャー 4勝) 米国 3勝その他 1勝

（引用：GDO選手情報）

また、代表取締役会長には東京大学卒業後、ゴールドマン・サックスに入社し、パークレイズ証券で元CEOを務めた中居英治氏、代表取締役社長には東京の不動産大手、株式会社KAKUSEIの石橋泰寛氏が就任。

非常に錚々たるメンツとなっております。

さらに驚くべきは資本金6億800万円というところ。

令和5年度に総務省・経済産業省が発表した調べによると、資本金1億円以上の企業は全体の1.7％（下表参照）。

6億円を超える資本金となると、1％を下回ると予想されます。

AIGIAシステムしか製品をまだ発表していないことを考えると、非常に高額な資本金といえます。

はたして、AIGIAシステムとはどれだけ優れたシステムなのでしょうか。

次項で詳しく見ていきます。

（引用：令和３年経済センサス‐活動調査産業横断的集計）

AIGIAシステムについて

AIGIAシステムとは簡単に説明すると、骨格データを最新システムによって定量化し、スイングを可視化したシステムです。

おそらくみなさんなんのこっちゃい！！！！

と思われたと思いますので、詳しくは以下のリンクのパンフレットを参照ください（中の人の1000倍素晴らしく書かれてます…笑）。

株式会社AIGIA_システム案内パンフレット

本システムは、ゴルフスイング中のあらゆる動作を数値化することができるので、プロの動きと自身の動きがどのように異なるのかを可視化してくれます。

また、本システムは2021年に特許登録されております。

本特許の中身を見ていきましょう。

請求項１は次の通りです。

【請求項１】
　所定のプレイヤーがゴルフクラブをスイングするときの第１画像を取得し、前記第１画像に基づいて、前記所定のプレイヤーにおける身体およびゴルフクラブのうち少なくともいずれかの所定の部位の位置につき解析した結果を示すスイングデータを、スイングにおけるフェーズごとに生成する第１解析装置と、
　前記所定のプレイヤーによりゴルフクラブで打ち出されるゴルフボールの弾道に関する弾道データを生成する第２解析装置と、
　前記所定のプレイヤーのスイングにおけるフェーズごとの前記スイングデータと、前記弾道データと、に基づいて、前記所定のプレイヤーのスイングを評価した結果を示す評価データを生成する評価部を有する評価装置と、を備え、
　前記評価部は、プレイヤーにおける、前記スイングデータと、前記弾道データと、前記評価データと、の訓練データセットに基づきパラメータが最適化されたニューラルネットワークを含み、前記ニューラルネットワークによって、プレイヤーにおける、前記スイングデータと、前記弾道データと、に基づいて、基準となるスイングにおける前記スイングデータに関する第１閾値と、前記第１閾値よりも大きい第２閾値と、の間の範囲で形成される閾値範囲を示す閾値データを生成し、　
　前記評価装置は、前記所定のプレイヤーのスイングにおけるフェーズごとの前記スイングデータと、前記閾値データと、を比較可能に表示装置に表示させる表示処理部を有する、ゴルフレッスンシステム。

初めて読んだ感想は、

なんのこっちゃい！！

という感じですよね笑

「変なところで区切ってんなあ」とか、「意味わからん日本語使ってんなあ」とか、思いますよね。

わかります。

特許はめちゃくちゃ日本語の書き方が特殊なんです。。。

しかし、こちらを読み解くと、新規性・進歩性を兼ね備えた非常に優れた面白い特許であることが分かります。

一つ一つ区切って詳しく読み解いてみましょう。

　”所定のプレイヤーがゴルフクラブをスイングするときの第１画像を取得し、前記第１画像に基づいて、前記所定のプレイヤーにおける身体およびゴルフクラブのうち少なくともいずれかの所定の部位の位置につき解析した結果を示すスイングデータを、スイングにおけるフェーズごとに生成する第１解析装置と、
　前記所定のプレイヤーによりゴルフクラブで打ち出されるゴルフボールの弾道に関する弾道データを生成する第２解析装置と、
　前記所定のプレイヤーのスイングにおけるフェーズごとの前記スイングデータと、前記弾道データと、に基づいて、前記所定のプレイヤーのスイングを評価した結果を示す評価データを生成する評価部を有する評価装置と、を備え、”

とありますが、簡単に要約すると、正面、背面、およびインパクトの瞬間をそれぞれカメラで撮影し、コマ送りしたスイング画像から、下図に示す各ポイントにおける体の角度やポジションを分析するとともに、打ち出した打球を解析する装置であることについて書かれております。

　”前記評価部は、プレイヤーにおける、前記スイングデータと、前記弾道データと、前記評価データと、の訓練データセットに基づきパラメータが最適化されたニューラルネットワークを含み、前記ニューラルネットワークによって、プレイヤーにおける、前記スイングデータと、前記弾道データと、に基づいて、基準となるスイングにおける前記スイングデータに関する第１閾値と、前記第１閾値よりも大きい第２閾値と、の間の範囲で形成される閾値範囲を示す閾値データを生成し、”

　続いて、上記については、スイングデータが解析機に取り込まれると、各スイングを数値化し、改善点をコメントしてくれることについて書かれています。ニューラルネットワークという難しい単語が使われておりますが、AIと思っていただければ十分です。

　”前記評価装置は、前記所定のプレイヤーのスイングにおけるフェーズごとの前記スイングデータと、前記閾値データと、を比較可能に表示装置に表示させる表示処理部を有する、ゴルフレッスンシステム。”

　最後に、これらの数値化したデータをパソコン上に表示してくれることについて書かれています。

　本システムが画期的なのが、従来は数値解析のために体にセンサーを装着する必要があったのに対し、カメラによる撮影のみで自分のスイングデータを解析できるようになったことです。これは、世界初の解析技術であり、各スポーツ分野においても応用可能な技術であるといえます。

　このAIGIAシステムは東京をはじめとする日本全国の26スタジオに計49台導入（2023年9月30日現在）されており、是非一度試してみてはいかがでしょうか。

　なお、東京都港区新橋にある本社スタジオ（AIGIAスタジオ）でも試打可能。詳細はホームページよりお問い合わせください。

（ホームページ：AIGIA株式会社）